CursorでAIに作業をお願いするとき、毎回同じことを伝えていませんか?
- 「コメントは日本語で書いてね」と毎回お願いしている
- 「このプロジェクトではこのライブラリを使っている」と何度も説明している
- 新しいチャットを開くたびに、前提を一から説明し直している
こうした「毎回伝えている前提」は、Rulesに書いておくことでAIに覚えてもらえます。
今回は、CursorのRulesを使って、自分やプロジェクトに合わせた“専用のAIアシスタント”を育てる方法を紹介します。
同じ指示を繰り返すのはもったいない
AIとのやり取りで地味に時間を取られるのが、前提条件の説明です。
1回あたりは数十秒でも、毎日何度もチャットを開いていれば、積み重なると大きな時間になります。
しかも、説明を省いた日に限って、AIがプロジェクトのルールと違うコードを書いてしまう……ということも起こりがちです。
Rulesは、こうした前提をあらかじめ書いておき、AIへの指示に自動で含めてもらう仕組みです。
Rulesの種類と置き場所
代表的なのは次の2種類です(ほかにチーム向けのTeam Rulesや、プロジェクト直下に置く AGENTS.md もあります)。
- User Rules:Cursorの設定画面に書く、すべてのプロジェクト共通のルール
- Project Rules:プロジェクトの
.cursor/rulesフォルダに置く、そのプロジェクト専用のルール
Project Rulesはプロジェクトのフォルダの中に置かれるので、Gitで管理してチームで共有できるのが大きなメリットです。
以前の .cursorrules は旧形式のため、これから書くならProject Rulesを使いましょう。
※ Cursorはアップデートが速いツールなので、細かい仕様は公式ドキュメントもあわせて確認してください。
Project Rulesの書き方
Project Rulesは、.cursor/rules フォルダの中に .mdc という拡張子のファイルとして作成します。
チャットで /create-rule と入力するか、設定のRules画面から「Add Rule」で作成できます(執筆時点)。
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description: Pythonのコードを書くときの共通ルール
globs: **/*.py
alwaysApply: false
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- 関数には型ヒントを付ける
- docstringとコメントは日本語で書く
- ファイルパスの操作には pathlib を使う
- print ではなく logging でログを出力する先頭の --- で囲まれた部分で、そのルールをいつ使うかを指定します。
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alwaysApply: true:常にルールを適用する -
globs:指定したパターンに一致するファイルを扱うときに適用する -
description:AIが内容を見て、必要だと判断したときに適用する
どれにも当てはまらないルールは、チャットで @ルール名 と指定したときだけ使われます。
※User RulesはインラインEdit(Cmd/Ctrl+K)には適用されません(執筆時点)。
おすすめのルール例
最初に書いておくと効果を感じやすいのは、次のようなルールです。
- 言語と口調:「回答とコメントは日本語で」
- 技術スタック:「フロントエンドはAstro、パッケージ管理はnpmを使う」
- コーディング規約:「変数名はキャメルケース」「1つの関数は短く保つ」
- やってほしくないこと:「既存のテストを勝手に削除しない」
とくに最後の「やってほしくないこと」を書いておくと、意図しない変更を防ぎやすくなります。
書きすぎないコツ
Rulesは便利ですが、たくさん書けば書くほど良いわけではありません。
- 1ファイル1テーマにして、短く保つ
- 何度も同じ指摘をしたときに、その都度ルールに追加する
- 守られていないルールは、書き方を具体的にするか、思い切って削除する
ルールは一度で完成させるものではなく、使いながら少しずつ育てていくものと考えると気が楽です。
Cursorをまだインストールしていない方は、こちらの記事から始めてみてください。
まとめ
今回は、CursorのRulesを使って、自分専用のAIアシスタントを育てる方法を紹介しました。
- 毎回伝えている前提は、Rulesに書いておく
- プロジェクト専用のルールは
.cursor/rulesに置いて、Gitで共有する - ルールは短く、使いながら育てていく
Rulesが育ってくると、AIが「自分のプロジェクトをわかっている相棒」に近づいていきます。
まずは1つ、いちばんよく伝えている指示からルールにしてみてくださいね。