アイデアはたくさんあるのに、いざ書こうとすると「どこから手をつければいいかわからない」。そんな悩みを抱えたことはありませんか?
今回は、Obsidianの“タグ”とCursorの“AI編集”を組み合わせることで、執筆がスムーズに進むようになった話をご紹介します。
初心者でも取り入れやすいように、設定の背景から手順、実際の使い方までわかりやすくお伝えします。
結論:タグでアイデアを「集めて」、AIで文章に「展開」するのが最速
アイデアやメモは、書いたときは鮮明でも、時間が経つとどこにあるのかわからなくなってしまうものです。
Obsidianのタグ機能を使うことで、特定のテーマに関するメモを一括で呼び出せるようになります。
さらに、そのタグで集めたメモをCursorで自然文化・再構成していけば、「アイデアから文章化」までの流れがとてもスムーズになります。
ステップ① Obsidianでタグを活用する
まずは、日々のメモやアイデアにタグをつけておくことから始めましょう。
タグは、単語の前に # をつけるだけでOKです。
例:
- 1
- 2
- 3
- 4
# 習慣化と仕組み
「やる気」よりも「やめない仕組み」が大切だと感じた。
#習慣化 #仕組み化 #アイデア - 1
- 2
- 3
- 4
- 5
# 朝のルーティンについて
朝のルーティンが乱れると1日中ペースが崩れる。
起きる時間を固定するだけでもリズムが整う。
#習慣化 #生活設計 このように、メモごとに関連タグを複数つけておくことで、
後から「#習慣化」に関する情報だけを集めることができます。
ステップ② 「タグ一覧」や「検索」でテーマ別に抽出
タグが増えてきたら、Obsidianでテーマ別にメモを集めてみましょう。
検索手順:
- Obsidian 左上の検索窓をクリック
-
tag:#習慣化と入力(または#習慣化でもOK) - 該当するすべてのノートが一覧で表示される
ここから「文章として整えたい」と思うノートを選びましょう。
一つのノートに複数のメモをコピペでまとめても構いません。
ステップ③ CursorでAIに「まとめ」や「展開」を依頼
タグで集めたメモを、1つのMarkdownファイルにまとめたら、
それをCursorで開き、AIに文章化を依頼します。
たとえば、以下のような内容をObsidianでまとめておきます:
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
## 習慣化メモまとめ
・「やる気」ではなく「やめない仕組み」が大事
・朝のルーティンを決めておくと、生活全体が安定する
・環境の工夫(たとえばランニングシューズを玄関に出しておく)が行動を後押しする このままでは箇条書きですが、
Cursorでこの部分を選択し、次のようにAIに指示してみましょう。
プロンプト例:
- 1
- 2
この箇条書きを、読みやすいブログ記事の本文として自然な文章に書き換えてください。
話し言葉に近いトーンでお願いします。 すると、AIは以下のように変換してくれます:
- 1
- 2
- 3
習慣を続けるには、やる気に頼るよりも「やめにくい仕組み」を作ることが大切です。
たとえば、朝のルーティンを決めておくことで、1日の流れが自然に整っていきます。
また、ランニングを習慣化したい場合には、シューズを玄関に出しておくなどの環境の工夫が効果的です このまま文章を整えれば、ブログ記事の一節として十分使える内容になります。
補足:タグを「テーマ」「目的」「文体」で分けるとさらに便利
タグの付け方に迷う方は、次のような使い分けを試してみてください。
① テーマタグ(内容ベース)
- 1
#習慣化 #時間管理 #読書メモ #マーケティング ② 目的タグ(用途ベース)
- 1
#ブログネタ #エッセイ草稿 #投稿候補 #資料化予定 ③ 文体タグ(文章スタイル)
- 1
#メモ書き #下書き #箇条書き #自然文 このようにタグを意識して分類しておくと、
「どのメモをCursorで整えるか?」の判断がしやすくなります。
よくある質問とアドバイス
Q:タグって途中から追加してもいいの?
→ もちろん大丈夫です。
過去のメモにあとからタグをつけ直すのも、見返すきっかけになります。
Q:AIの出力がいまいちだったときは?
→ 素材が多すぎる・少なすぎると、精度が落ちることがあります。
「3つ前後の箇条書き」で試すとバランスが良くなります。
Q:タグだけじゃなく、リンクとの使い分けは?
→ タグは「分類」、リンクは「関係性」です。
文章の関連度が強いときはリンク、ざっくり集めたいときはタグ、と使い分けましょう。
まずは「1テーマ=1タグ」で整理してみよう
いきなり多くのタグを作ろうとせず、「#習慣化」「#ブログネタ」など、自分が書きたいテーマに合わせて最初の1つを決めてみてください。
そのタグで集まったメモを、Cursorで整えてみる。
たったそれだけでも、「書くきっかけ」や「構成の軸」が自然に見えてくるようになります。Obsidianのタグが“思考の磁石”になり、CursorのAIが“言語化の手”となる。
この2つを組み合わせることで、執筆がスムーズに、そして楽しくなっていきます。
ObsidianとCursorの連携については、下記のページで実際に読んで良かった書籍を紹介しています。
気になる方はチェックしてみてね。Kindle Unlimitedに入っている人は無料で読めます。
