アイデアをまとめるときは、箇条書きが便利です。
ですが、そのままだと「読者に伝わる形」にはなりにくいこともあります。
特にブログやレポート、SNS投稿などに発展させたい場合、
「箇条書きのままでは、浅く見える」「背景や理由が伝わらない」と感じることも多いのではないでしょうか。
今回は、そんなときに役立つ 「Obsidianで箇条書き → Cursorで説得力ある文章に整える」方法を、初心者にもわかりやすく解説します。
結論:書くときは“箇条書き”、伝えるときは“AI文章化”で役割を分ける
人間がいちばんスムーズに考えを出せるのは、箇条書きです。
一方で、読む人に伝わるのは、背景や流れがある文章です。
だからこそ、
「自分で箇条書きにまとめる」→「AIに文章として整えてもらう」という役割分担がとても効果的なのです。
ObsidianとCursorは、それぞれこの役割にぴったり合っています。
ステップ① Obsidianで考えを箇条書きで整理する
まずは、自分の考えや伝えたいことを 箇条書きでどんどん書き出します。
この時点で文章のつながりは気にしなくて大丈夫です。
例:テーマ「朝活が続かない理由」
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## 朝活が続かない理由(メモ)
- 睡眠時間が足りていない
- 前日の夜に寝る時間がバラバラ
- 朝やることが決まっていない
- 成果が実感できず、続ける意味が見えなくなる
- 生活全体のリズムが整っていない このように 事実や感情、気づきを一行ずつ書いていくだけでOKです。
ステップ② Cursorで「説得力ある文章」に書き直してもらう
ObsidianのVault内にあるこのファイルをCursorで開きます。
そのまま、上記の箇条書き部分を選択して、AIに整えてもらいます。
プロンプト例:
- 1
- 2
この箇条書きを、読者にとって納得しやすい文章に変えてください。
「なぜそうなるのか」「どうすると改善できそうか」など、理由や背景も含めて自然に展開してください。 すると、AIが以下のような文章に変換してくれます:
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- 6
- 7
朝活が続かない理由には、いくつかの要因があります。
まず、そもそも睡眠時間が足りていないと、早起きそのものが苦痛になります。
さらに、前夜の就寝時間が毎日バラバラだと、翌朝に安定したリズムが生まれません。
また、朝に「何をするか」が明確でないと、目的があいまいなままになり、やる気が続きません。
実際に続けても効果が感じられないと、「なぜやっているのか」がわからなくなり、モチベーションが下がります。
こうした要因が積み重なることで、朝活が続かないのです。 一行ごとの事実を、因果関係や背景を交えて展開することで、
読み手にとって納得感のある文章へと変わりました。
ステップ③ さらに伝わりやすくしたいときの追加指示
文章にしてもらったあと、「もう少し読みやすくしたい」と感じたら、
追加でプロンプトを出して再調整することもできます。
よく使われる追加プロンプト例:
- 「中学生にも伝わる表現にしてください」
- 「一文を短くしてください」
- 「SNS投稿向けに300文字以内にしてください」
- 「段落ごとに小見出しを加えてください」
Cursorでは、こうした対話型の推敲作業がとてもスムーズです。
必要に応じて、Obsidianに戻って手直ししても構いません。
コツ:箇条書きに“主語”や“原因”を加えると精度が上がる
AIに文章化してもらうとき、箇条書きが「単語の羅列だけ」になっていると、文脈が読み取りづらくなります。
そこで、以下のように 主語+理由や背景 を加えておくと、AIの出力もより的確になります。
Before:
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- 2
- 3
・睡眠不足
・夜ふかし
・目的が曖昧 After:
- 1
- 2
- 3
・朝活が続かないのは、睡眠が足りていないから
・前日に夜ふかししてしまうと、翌朝の起床がつらくなる
・朝にやることが決まっていないと、続ける意味が見えづらくなる たったこれだけでも、AIが「どう整えるか」を正しく判断できるようになります。
補足:このワークフローが役立つ場面
この「箇条書き→AIで展開」ライティングは、
さまざまな執筆シーンで活用できます。
- ブログ記事の下書き
- SNS投稿(長文の要約にも使える)
- 自己紹介文の準備
- 読書メモからのレビュー記事作成
- Webライティングやスライド資料の構成起こし
書き出すときは箇条書き。
仕上げるときは自然文。
この流れを知っておくだけで、「書くこと」のハードルがぐっと下がります。
少しずつ、自分の言葉で整えていけばいい
AIが作った文章が「少し違うな」と感じることもあるかもしれません。
でもそれこそが、あなたの視点が育っている証拠です。
違和感を覚えたら、自分で1文だけ書き直してみてください。
そこから自然と、自分の文章になっていきます。
箇条書きは、考えを出すための“素”。
文章化は、考えを育てるための“仕上げ”。
その中間に、Cursorという「書き直しを手伝ってくれるパートナー」がいる。
このバランスを知っておくと、無理なく書くことが日常になっていきます。
ObsidianとCursorの連携については、下記のページで実際に読んで良かった書籍を紹介しています。
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