ObsidianとCursor。
このふたつのツールを組み合わせると、思考をストックし、AIで整えるという「知的生産の循環」が生まれます。
ObsidianもCursorも無料で使えます。
この記事では、インストールから最低限のフォルダ構成まで、つまずきやすいポイントを避けながら丁寧に案内します。
結論:ObsidianとCursorを“同じフォルダ”でつなぐことが大事
ObsidianとCursorを連携するには、
Obsidianの「保管場所」と、Cursorの「作業ディレクトリ」を同じにするのがいちばんシンプルで確実です。
そのためには、最初に「思考ファイルを置く専用フォルダ」をひとつ作るのがおすすめです。
このフォルダを「Obsidianで開く」と同時に、「Cursorでも開ける」ようにしておくことで、
Markdownファイルを自由に編集したり、リンクを張ったり、AIに書き直しを頼んだりできるようになります。
それでは、実際にセットアップしていきましょう。
ステップ① Obsidianのインストール
まずは、Obsidianをインストールします。
以下の公式サイトから、自分のOSに合ったファイルをダウンロードしてください。
→ https://obsidian.md/
- Windowsの場合:「Obsidian Installer(.exe)」をクリック
- Macの場合:「macOS Universal(.dmg)」をクリック
ダウンロードが完了したら、通常のアプリと同じようにインストールします。
起動すると、最初に「Vault(ノートの保管場所)」を選ぶ画面になります。
ここで、
- 新しいVaultを作成
- フォルダ名:
my-notes(自由に変えてOK) - 場所:
ドキュメントやDropbox/Notesなど、すぐにアクセスできる場所
を選びましょう。
このフォルダが「Obsidianのホーム」になります。
ステップ② Cursorのインストールと初期起動
次に、Cursorをインストールします。
以下の公式サイトからダウンロードできます。
→ https://cursor.sh/
- Windowsの方は
.exe - Macの方は
.dmg
を選んでダウンロードし、インストールしましょう。
インストールが終わったら、起動してみてください。
初回起動時に、AIとの連携に関する簡単な案内が表示されます。
- 無料で使う場合は「Sign in with GitHub」などでログイン
- 特に設定は変更せず、すぐ使い始めてOKです
ステップ③ フォルダを同期する(ObsidianとCursor)
ここが今回の要点です。
- Obsidianで作成したVault(たとえば
my-notes)のフォルダを探します - Cursorでそのフォルダを開きます
Macの場合
Finderでフォルダを右クリック → 「パスをコピー」
Cursorで「Open Folder」 → ⌘ + Shift + O
コピーしたパスを貼り付けるか、直接選択してください
Windowsの場合
エクスプローラーでフォルダを右クリック → 「パスとしてコピー」
Cursorで「Open Folder」 → Ctrl + Shift + O
同様にパスを貼り付けて開きます
これで、ObsidianとCursorが同じフォルダを共有して使える状態になりました。
Obsidianで書いたノートを、すぐにCursorで開いて編集することができます。
逆に、Cursorで作成したMarkdownファイルも、Obsidian側でリンク・整理ができます。
ステップ④ フォルダ構成のおすすめ(はじめの一歩)
ノートが増えてきたときに迷わないように、シンプルな構成から始めてみましょう。
たとえば、こんな感じです:
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
- 6
my-notes/
├── 00_inbox/
├── 01_idea/
├── 02_draft/
├── 03_article/
└── 99_archive/ -
00_inbox: 思いつきをとりあえず放り込む場所 -
01_idea: 少し整理されたネタ・テーマ用 -
02_draft: 下書き中の文章 -
03_article: 完成した記事・投稿文など -
99_archive: 古いメモや使い終わったもの
Obsidianではタグやリンクでつながりを補いながら、
Cursorでは02_draftや03_articleのMarkdownファイルをAIと一緒に整えていきます。
ファイル名は日付+タイトルにしておくと探しやすくなります。
例:
- 1
2025-09-23_obsidian-cursor-setup.md よくある質問とつまずきポイント
Q:Obsidianで書いたファイルがCursorに出てこないのですが?
→ 保存場所が違っている可能性があります。ObsidianのVaultの場所を再確認してください。
Q:Cursorで開いたファイルにリンクを入れるとどうなる?
→ Obsidian形式の [[リンク]] を書いてもOKです。そのままObsidianで認識されます。
Q:Markdownが崩れることはない?
→ どちらもMarkdownベースなので、基本的に問題ありません。ただしObsidian特有の構文(例:カスタムプラグインなど)はCursor側では無視されます。
環境が整ったら、最初は難しいことは考えず、
Obsidianに日記のような1行メモを毎日書くだけでもOKです。
書いたものが自然と積み重なり、
「あ、これ少し整えたら文章になりそう」
と感じたときが、Cursorの出番です。
今回のセットアップをしておけば、
そのときにすぐ、AIと一緒に書き直しや整理が始められるようになります。
準備が整っている安心感は、行動を後押ししてくれます。
その最初の一歩として、この記事が役立てばうれしいです。
ObsidianとCursorの連携については、下記のページで実際に読んで良かった書籍を紹介しています。
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