ObsidianとCursorを日常に定着させるための3つの工夫(ショートカット・テンプレ・Vault設定)

せっかくObsidianとCursorをインストールしても、

「数日触って終わってしまった……」

そんな経験は、実は少なくありません。

どんなに便利なツールでも、

日々の生活のなかで“無理なく触れる仕組み”がないと、続けるのは難しいものです。

この記事では、ObsidianとCursorを「続けやすくする」ための、ちょっとした3つの工夫を紹介します。

難しい設定はありません。

今日からでもすぐにできることばかりです。


結論:迷わず開けて、すぐ書けて、後で見直せる状態にすること

続けるためのコツは、次の3つに集約できます。

  1. すぐに開ける状態を作っておく(ショートカット)
  2. 書き出しのハードルを下げる(テンプレート)
  3. 見返しやすい構造にしておく(Vault設計)

この3つがそろうと、「使おうと思わなくても自然に使っている」状態に近づいていきます。

では、ひとつずつ見ていきましょう。


工夫①:すぐに開ける状態を作る(起動ショートカット)

ツールが使われなくなる一番の理由は、「起動が面倒」だからです。

どれだけ便利な機能があっても、開くまでに5クリックかかると、次第に触らなくなってしまいます。

そこでおすすめなのが、ObsidianとCursorの“ショートカット化”です。

Windowsの場合
  1. デスクトップにショートカットを作る
  2. タスクバーにピン留めする
  3. 起動時に一緒に立ち上げる(スタートアップ登録)
スタートアップ登録例:
  • Win + R で「ファイル名を指定して実行」→ shell:startup と入力
  • ショートカットをそのフォルダにコピー
Macの場合
  1. Dockに固定する
  2. Spotlight (⌘ + Space)で obsidiancursor と入力してすぐ開く
  3. Automatorで「両方同時に起動」するワークフローを作っても便利です
よりおすすめの方法:

毎朝「Obsidian → Cursor」の順で開くようにするだけでも、

書く→整えるという流れが自然になります。


工夫②:書き出しのハードルを下げる(テンプレート活用)

毎回「何を書こうか」と迷ってしまうと、

そこで時間を使ってしまい、だんだん億劫になってきます。

そんなときに助けてくれるのが、最初の一文を決めておくテンプレートです。

たとえば、日記メモなら以下のようなテンプレートが便利です:

  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
## {{date:YYYY-MM-DD}}

### 今日の気づき
・

### 体調や気分
・

### 思ったこと/考えたこと
・

これを Obsidian のテンプレート機能で呼び出せるようにしておくと便利です。

テンプレートの設定手順(Obsidian)
  1. Obsidian設定 → プラグイン → 「テンプレート」を有効化
  2. templates/ フォルダを作る
  3. 上記テンプレートを .md ファイルで保存(例:daily-template.md
  4. ショートカットキー Ctrl/Cmd + P → 「テンプレートを挿入」で呼び出し
応用テンプレ例:アイデアストック用
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
## {{date:YYYY-MM-DD}} アイデアメモ

### 気づき
・

### 発展の可能性
・

### 関連ノート
[[ ]]

毎回ゼロから考える必要がなくなり、

とりあえず1行でも書ける環境になります。


工夫③:見返しやすい構造にしておく(Vault設計)

書いたものが埋もれてしまうと、「続けても意味がない」と感じてしまいがちです。

そこで大切なのが、Vaultの中に“使いやすい構造”をつくることです。

まずはシンプルで十分です。

  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
vault/
├── 00_inbox/
├── 01_daily/
├── 02_idea/
├── 03_draft/
├── 04_article/
└── templates/
フォルダの役割:
  • 00_inbox: とにかくメモを放り込む場所(あとで整理)
  • 01_daily: 日記・日付単位の記録
  • 02_idea: 思いついたアイデア・気づき
  • 03_draft: 書きかけ・AI推敲中の草稿
  • 04_article: 仕上げた原稿
  • templates: テンプレ格納用

この構造にしておくだけで、

「どこに書こうか」「どこに保存されているか」で迷わなくなります。

ファイル命名のおすすめ:
  • 1
2025-09-25_アイデア_AIとの対話.md

日付+テーマで書いておくと、あとで検索もしやすくなります。

ファイル名で中身がすぐわかるのは、それだけで心理的な負担が下がります。


最後に、使い続けるためのヒントをもうひとつ。

書くことがなくても、

こんな問いをObsidianに書いてみてください。

  • 1
  • 2
  • 3
・今日は、どんな瞬間に心が動いた?
・何か「やりにくかったこと」はあった?
・最近、誰かに話したくなったことは?

この問いに1行でも答えていくと、

自然と自分の思考にふれる時間が生まれていきます。

書く → 見返す → 整える

この小さな循環が日常に根づけば、

ObsidianとCursorは、いつのまにかあなたの「頭の外部装置」になります。


ObsidianとCursorの連携については、下記のページで実際に読んで良かった書籍を紹介しています。

気になる方はチェックしてみてね。Kindle Unlimitedに入っている人は無料で読めます。


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◆かいと:IT担当
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